Pick up Artist 004
食卓に華を添えて.グラスペイントの楽しみ
ピックアップアーティスト4回目は、仙台でも数少ないグラスペイントアーティストである田中利江さんです.
田中さんは、富谷市内で“グラスペイント ミルティーユ”を主宰し、トールペイント、アートプリント、そしてグラスペイントを中心とした、制作と普及活動を行っております.
田中利江さんに、グラスペイントについてお話を伺いました.
先ず、田中さん、物づくりを始めたきっかけをお聞かせください.
私が幼いころ、父がテーラーをしていたこともあり、洋裁道具が身近にあったので夏休みの宿題で、モザイク、手芸や刺繍をしたり細かいことが好きでした.結婚して子供が出来てからは、子供の服やバッグそして季節の行事を一緒に楽しむためにいろいろ手作りしました.もともと、作ることが好きだったんでしょうね.
田中さん、物創りの魅力を教えてください.
素材を集めて形にする楽しさ、生活にアクセントをつけてくれる楽しさ、人に褒めてもらうとより嬉しくなって充実感が増して、どんどん作れてしまうことでしょうか.手作りが好きな方とは、初めてお会いしてもすぐに打ち解けて楽しい時間を過ごすことができます.主人が転勤族だったので、友達作りにも強い味方になってくれました.
これまでどのようなジャンルを経験してこられましたか?
洋裁、フラワーアレンジメント、パッチワーク、デコパージュ、ステンドグラス、ラッピング、トールペイント、アートプリント、クレイクチュール等、色々と経験しました.
田中さん、本題に入らせていただきますね.田中さんが現在精力的に制作をしている、グラスペイントを始めたきっかけを教えてください.
もともとガラス製品が好きでアクリル絵の具でたまにビンなどにトールペイントの一つとしてペイントしていましたが、2012年2月に仙台での遠藤綾子氏のグラスペイントのワークショップと作品展を訪れました.
その年の夏から遠藤氏の主宰するSeptember 25 Art Studio講師養成クラスが仙台の鎌田講師のもとで開講すると案内があり、透明感のあるガラス用水性アクリル絵の具を使いこなして絵を描きたいと思ったのがきっかけです.
遠藤様のどのようなところに惹かれましたか?
ペイントの本で拝見した遠藤綾子先生の作品展が仙台でもあることを知り、2012年2月、大雪の日にグラスペイントのワークショップに参加しました.遠藤先生は美大のデザイン科を卒業され、ぺベオ社認定マスターティーチャーでもあるので、デザイン、絵の具の使い方が計算されたステキな作品を制作される方です.グラスペイント、ファブリックペイントにとても熱意を持っていらっしゃる方で、楽しくご指導頂いています.
田中さんから見たグラスペイントの魅力を教えてください.
何といっても、発色が綺麗で、透明感のある絵の具で好きなガラスに好きな絵付けができる事でしょうか.自分でペイント(絵付け)したガラス製品を焼成して、食器として使って愉しんだり、大切な人にオリジナルのプレゼントとして喜んでいただけることに喜びを感じます.
グラスペイントで使用する絵の具について教えてください.
ガラスは扱い方に注意が必要なものもありますが、ほとんどの物が使えます.September 25 Art Studio認定スタジオで使用する絵の具は、フランスのペベオ社製ヴィトレア160「ガラス用水性アクリル絵の具」です.自然乾燥後、家庭のオーブンで予熱なし、160℃、40分焼くことで絵の具が定着し水洗いしても落ちません.縁取りなどに使用するチューブタイプのアウトライナーと筆で描くボトルタイプをデザインに合わせて使います.
水性無害の絵の具で、混色して好みの色を作ることができ、焼成前でしたら水やアルコールで修正できるのも便利なところですね.
グラスペイントの難しい所は?
そうですね、アウトライナーはチューブタイプなので、指で押す加減で絵の具の出方が変わるので、均一の太さで輪郭や模様を描くところでしょうか.ボトルタイプは、筆圧が強いと塗った絵の具を剥がしてしまったり・・・やさしく“ネイルを塗る感じで・・・”等普段の生活の中で、似た感じの動作に喩えて説明したりしています.
田中さんの現在の活動について教えてください.
現在は自宅教室をメインにしています.富谷カルチャースクールSeptember 25 Art Studioカリキュラム『はじめてのグラスペイント講座』、主にSeptember 25 Art Studio展示会、Heart Market(年2回)にて販売をしています.生徒さん募集中です.
ワークショップは、富谷カルチャー様イベント、ブログをご覧いただいた方や以前体験いただいた方からのご依頼など個別に対応しています.
※現在、コロナ禍ということで、マスク、消毒、換気、ソーシャルディスタンス等の対策をしながら、自宅も狭いので以前に自宅教室にお越しいただいた方限定で自宅教室を開いています.
2012年12月、各々のジャンルで活躍しているクラフト講師仲間たちと作品展を開く予定なので作品作りに励んでいます.
富谷カルチャースクール「初めてのグラスペイント講座」は随時、体験生徒募集中です.
(株)日本ヴォーグ社体験形クラフト講座“手作りroom”アートプリント講座、クレイクチュール講座、9月より再開予定です.
体験会などでの受講者の方の反応は如何ですか?
グラスアートと間違える方もいらっしゃいます(笑).グラスペイント初体験の方が多く、ライナーに苦戦されるされる方も多いようです.初めは難しいとおっしゃいますが、最後には楽しかったという感想をいただいています.
今後の抱負をお聞かせ下さい
販売の機会を増やしたいと思いますが、先ず、作る楽しさを感じて頂きたいので、教室やワンデーレッスンの生徒様を増やしたいと思います.
田中さん、ありがとうございました.
グラスペイント作品制作の大まかな流れ.
田中利江さんのその他の作品は、オリジナルサイトにてご覧いただけます.
サイトでは、グラスペイントの他、トールペイント、アートプリントの作品もご覧板いただけます.どうぞお楽しみください.
|プロフィール|
田中利江/Tanaka-Rie
1997年/高橋みえ子氏のもとトールペイントを始める.2005年/中野千枝子パチュリアート ヒンデローペン認定講師資格取得.2006年/ラッピング協会にて講師資格取得.2007年/ “杜の都 トールペイントフェスティバル”会場:せんだいメディアテークにて、展示・レイアウト・ディスプレーを担当.2009年/ジャパンカントリーアート本科認定講師資格取得.2011年/ “September25ArtStudio”仙台展示会にてフランスペベオ社認定MasterTeacher遠藤綾子先生の透明感のある綺麗な色で描かれた作品に魅せられグラスペイントを習い始める.2012年/古川孝子ロシアンペインティング ジョストボ認定講師資格取得.(株)日本ヴォーグ社アートプリントディプロマ認定取得.2013年/ “September25ArtStudio” グラスペイント プロフェッショナル認定講師資格取得.2014年/Happy Enjoyクラフト展/山形県寒河江市.第3回アガルタ展“クラフトという視点”/せんだいメディアテーク1Fオープンスクエア.2016年/第4回アガルタ展“例えばで綴る貴女の創作物語”出展/せんだいメディアテーク オープンスクエア.現在、一般社団法人日本クラフトアート協会が認定するトールペイント技能者に認定.
2010年より自宅にてトールペイント教室を始める。現在、仙台市内を中心にクラフトの普及に努める.2014年より“September25ArtStudio”の作品展(東京、新潟、仙台)に出品.現在、研究コース、ホビークラス受講中.
現在、田中さんは、富谷カルチャースクールでグラスペイントの講師として活動しております.
住所:富谷市富ケ丘1丁目27-20
TEL:022-341-7161※平日10:00~17:00
FAX:022-776-4380
MAIL:info@shiraishicorp.co.jp
[田中利江さんへの連絡先]
“グラスペイント・ミルティーユ” 代表・田中利江(たなか りえ)
宮城県富谷市明石台3丁目 TEL/090-9423-4915 E-mail はこちらまで≫
田中利江さんへのご質問・お問い合わせは、下メールフォームより必要事項をご入力の上、送信してください.
クラフトラボ運営事務局で受信後、責任をもって田中さんにお届けいたします.