クラフトラボ、オープニング企画で紹介させていただくのは、スポインサーサイトから、宮城県仙台市で印刷業を営む、株式会社 孔栄社(こうえいしゃ)様。

昭和30年謄写印刷業として仙台市内に創業して90余年、一貫して地域との関わりを大切にしながら多様なプロジェクトを展開。

“仙台七夕まつり”の開催を3日後に控えた8月2日、株式会社孔栄社 専務取締役 佐藤圭一様にお話を伺いました。

 

 

作品集の依頼をしてから何度かこちらに伺いながら、ずっと気になっていたことがあります.「こくばん七夕ノート」なのですが・・・。

佐藤専務/七夕と関連した商品ということもあり、この時期、メディア関係者の方や一般消費者の方からの問合せも多いのですが、簡単に言うと“学習用のノート”なんです.

間もなく七夕ですが、藤崎さんの前の大きな吹流しをご覧になられたことありますか?あの飾りは、仙台市内の公立の小・中学校185校の生徒さん、先生方が震災復興への祈りを込めて作ったもので、88,000羽の折鶴で出来ているんですが、その折鶴を「仙臺七夕祈織(せんだいたなばたいおり)」という再生紙として表紙に使用しました。

ですから、表紙を見て下さい、散りばめられたように小さな色が入っていますでしょ、これが折鶴の紙の色なんですよ。綺麗でしょ・・・。

 

地域との接点としての“印刷屋”

社長(現代表取締役 佐藤克行氏)がよく言うんですけど、昔から例えば、八百屋さん、魚屋さん、豆腐屋さんのようなその地域に根ざした業種があって、それらは地元の人々の生活とのつながりの中で成立していたもので、“印刷屋”もそれらの業種となんら変わりないんじゃないのかと。勿論時代の流れで、大手スーパー、百貨店等の進出によって盛衰はありますが、そうであっても、その中でさえ、やはり地域に根ざした“印刷屋”でありたいと思うんです。

 

「こくばん七夕ノート」もそのような思いの現れの一つ?

佐藤専務/そうですね。「こくばん七夕ノート」のプロジェクトは2017年から始まったのですが、震災の年に生まれたお子さんが丁度小学校に入学するぐらいの年齢ですよね。「復興の祈り」を込めて一生懸命に作られた折鶴をそのままゴミにしてしまうのは何か勿体無いような思いもありましたし、子供たちの為に何か出来ないかという気持ちもあった時に仙台市内の尚絅学院大学の松田道雄氏が子供たちの為にノートを計画しているという事を聞いて、一気に話が進みました。同じく仙台市内の紙屋さんで鳴海屋様の協力も得られたことで実現したものです。

 



[商品仕様]学用3号 (252×179)mm

2種類の罫線マス24mm(低学年用)/10mm(中高学年用)糸綴じ製本 32枚 (64ページ)

価格:1冊200円 ※税込216円

低学年用と高学年用の二種類が販売されております。違いは、罫線マスのサイズ。

高学年用は10mm、低学年用は大き目の24mm。

価格は共に1冊200円 ※税込216円




ノート開発者/松田 道雄 尚絅学院大学・エクステンションセンター特任教授

共同開発企業/鳴海屋紙商事株式会社 仙台市若林区卸町2-14-5 代表取締役社長 菅谷宗和 http://www.tanabatank.co.jp/

株式会社孔栄社 仙台市青葉区立町16-13 代表取締役 佐藤克行https://www.k-koueisha.co.jp/ 



 佐藤専務/見ていただくと分かるのですが、一般のノートとは違って、作りも特徴的ですよね。単なる学習であれば市販のノートで十分なのですが、このノートには私達の様々な思いが込められているんです。例えば、このノートが作られた経緯を知ることで、震災復興の記憶を辿り、そのプロセスを風化させないであるとか、勿論環境問題への提起にもなるでしょうし、親子或いは先生と子供との共通の話題にもなるでしょうし。

普段の学習について言えば、学校の教室の黒板をモチーフとしているので先生が黒板に書いた内容を、ひいては授業の全体を記憶しやすくなるというメリットもあります.

 

ただ、どちらかというと、このノートを使用することで、「復興の祈り」の記憶を継承してほしいなという思いはありますね。

 

「こくばん七夕ノート」の反響は如何ですか?

佐藤専務/私は十分な手ごたえを感じていますね。市内の東六番町小学校に寄贈させていただいたんですが、その時の生徒さんたちの笑顔がとても印象的で、商品としての完成度や、需要といった心配はあったのですが、一気に吹き飛びましたね。

 

「こくばん七夕ノート」の購入方法を教えてください。

佐藤専務/現在販売は仙台市内が中心ですが2011年の3月11日よりオフィスベンダー様5店舗で販売中です。弊社店頭でも販売出来ますのでご連絡いただければご準備いたします。

来年の3月11日、今年の折鶴がノートとなって販売される予定です。詳細については、追って弊社ウエブサイトで公開いたしますので、是非多くの方々にご購入いただきたいですね。

このノートを通して、街と人との本来の繋がりが実現できれば何よりだと思っています。


本年の“仙台七夕まつり”で設置された「復興七夕」。

昨年同様 仙台市内の185の小・中学校の生徒さん及び関係者の方々で折られた折鶴88,000羽による七夕飾り。

マーブルロード 藤崎様前に展示。

2018年8月6日~8日 主催:仙台七夕まつり協賛会


孔栄社様の数あるプロジェクトの中からもう一つ。「仙台城下町百景」について教えてください。

佐藤専務/これも、弊社の基本的な考え方である、地域との関わりの中から生まれたプロジェクトなのですが、どちらかというと「町おこし」的な性格でしょうか。

2011年震災後に始動して現在では大きな広がりが出ていますね。原画は仙台を拠点に活動している画家、土橋征史(つちはし せいし)氏に依頼して描いていただいています。水彩の淡いタッチで描かれた仙台の町並みや風物が、絵葉書や観光案内マップなど様々な媒体を通して表情豊かに伝えられているのではないでしょうか。

残念ながら、現在は弊社ウエブサイトのみでの販売となっておりますので、ご興味のある方は是非ご覧下さい。

いくつかのプロジェクトを通して感じるのは、特に震災以降、「仙台」という街は良いにつけ悪いにつけ、常に注目されていると言うことですね。であれば、仙台の魅力を精一杯伝えることが、私達の使命ではないかとも思っています。

「仙台城下町百景」100枚のうちの5枚。

上段左から、「仙台・青葉まつり(仙台すずめ踊り)」「るーぷる仙台(定禅寺通)」「仙台七夕 一番町」下段左「伊達正宗像・七夕飾・市街地遠望」右「仙台七夕」

孔栄社様発行の「仙台城下町百景・寄り道散歩マップ」

仙台駅から青葉城址までのスポットを絵葉書で紹介。写真とはまた違った趣が感じられます。


企業名:株式会社 孔栄社

資本金:10,000,000円

代表者:佐藤 克行

創 業:昭和30年4月 謄写印刷業として孔栄社創立

法人設立:昭和45年1月 株式会社孔栄社 設立

平成8年11月 優良申告法人

平成13年11月 優良申告法人 

事業内容 オフセット印刷、企画編集全般、記念誌、報告書、会報、自費出版、論文、手書文集、機関誌、月刊誌、会議資

グラビア、パンフレット、ポスター、マニュアルテキスト

参加団体 (社)日本グラフィックサービス工業会

孔栄社様のHPを拝見しますと、印刷業は勿論ですが、それ以上に現在様々なプロジェクトが進行していますが・・・

そうですね、創業当初からクライアントは官公庁が殆どだったのですが、徐々に一般企業、そして平成に入ってからは個人のお客様の占める比重が大きくなってきたということもあるかも知れません。官公庁の仕事の場合、まず仕様書があってそれに沿って業務をこなすという性格が強かったのですが、それに対して特に個人のお客様の場合には、直に向き合い意向をお聞きしながら更にこちらから提案するというスタイルがどうしても必要になってきます。お客様自身、ご自分のイメージが漠然とし過ぎているということもあります。弊社のプロジェクトはそのような関係の中から生まれてきたものでもあるんです。お客様と接する都度、逆にお客様から刺激をいただいていますね。

 

では、専務、最後に今後のビジョンをお願いいたします。

ビジョンと言えるかどうかは分かりませんが、やはり地元に生きている会社である以上、先ず地元にお返ししたい。それは金銭的な還元ということではなく、将来地元を支えるだろう子供たちの育成を含めてです。その最たるものが、「こくばん七夕ノート」でもあるんです。印刷というのは意外と分かりづらいジャンルあり、プリンターで出力するのとも違ったスキルが必要になってきます。でも時代がどれだけ進化しても印刷物を通した人と人、人と地域との繋がりというのは変わらないものだとも思います。表の看板にも出ていますが、「印刷のよろず相談所」として地域の皆様に愛され、親しまれる町の“印刷屋”としてあり続けたいと思っています。

それが、私の祖父でもある創業者(○○○○)の願いだと思っています。


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